≪こんな症状がでたら病院へ!≫リウマチの症状について

 

リウマチとは関節が慢性の炎症を起こすことで、腫れて痛む自己免疫疾患の1つです。

代表的な症状が関節炎ということから、高齢者の病気だと勘違いされやすいですが、関節が痛むだけでなく、目や口が乾いたり、脱力感、体重減少、食欲低下など、関節以外にも症状が現れるということをご存知ですか?

今回は、リウマチのさまざまな症状を簡単にまとめてご紹介します。

また、今こんな症状が出ていたら診察してもらった方がいい簡単な判断方法も紹介しています。

発見が遅くなる前に正しい処置をするためにも、リウマチの症状を知っておきましょう!

 

--------------------------------

目次

リウマチってどんな病気?

リウマチの症状について

まとめ

--------------------------------

リウマチってどんな病気?

リウマチは自己免疫疾患の一つですが、そもそも免疫とは、外部から体内に細菌やウイルスが入ってしまわないよう排除して体を守るしくみです。

リウマチは、この免疫というしくみが異常をおこし、自分自身の骨や軟骨などを外敵だと勘違いして攻撃し、壊してしまうため、全身にさまざまな症状として表れてしまいます。

 

リウマチとは

関節や関節周囲の骨、筋肉などに痛みが起きる病気をまとめて「リウマチ性疾患」や「リウマチ」と呼びます。

リウマチ性疾患は200種類にも及ぶといわれ、最も患者数が多いのが「関節リウマチ」のため、一般的にリウマチといえば「関節リウマチ」のことを指し、初期症状としてこわばりや腫れ、しだいに痛みや変形が起こるのが代表的な特徴です。

じっとしているときは痛みが軽いけれど、腫れている部分を押したり、動かすと痛みを感じることが多く、症状が進むとじっとしていても痛むようになります。

 

下記3つの症状のうち、2つ以上当てはまる場合は関節リウマチの疑いがあります。

  • 朝にこわばり感が1時間以上続く
  • 手や足の関節に痛みや腫れがある
  • 3ヶ所以上の関節痛がある

 

下記3つの症状のうち、2つ以上当てはまり、50歳以上の場合はリウマチ性多発筋痛症(は中高年者に発症し、肩や腰周囲の筋肉痛を起こす病気)の疑いがあり、40歳以下であれば脊椎関節炎(背骨や股関節など関節に起こる炎症)の可能性があります。

  • 朝にこわばり感と痛みがある
  • 安静にしていた後には痛みに悪化傾向がある
  • 動くと症状が楽になることがある

 

リウマチの症状について

リウマチは常に症状が出るわけではなく、活動期と呼ばれる時期にいろいろな症状がでやすくなります。

活動期とそうでない時期があることと、初期症状では体がだるい、微熱が続くなどの症状からストレスや過労と勘違いし、発見が遅くなってしまったり、自己流で処置をして悪化させてしまう恐れがあります。

ここからは、リウマチの症状を「全身」「関節」「関節以外」の3つに分けてそれぞれの症状をご紹介します。

 

全身で発症する症状

リウマチは関節だけでなく、全身が消耗する病気のため、疲れやすくなり、力が入りにくくなります

眼や口が渇く膠原病のシェーグレン症候群(全身の分泌腺が侵される病気)が合併することも多くあり、シェーグレン症候群の患者のうち35%以上が関節リウマチを合併している調査結果もあります。

炎症反応が慢性的に高いリウマチ患者は、貧血症状がある方も多いのですが、慢性炎症性貧血と呼ばれる造血を抑制されてしまうタイプや、腎性貧血と呼ばれる腎機能が低下したことによる貧血など様々な理由から貧血になってしまうケースもあります。

その他の症状として、微熱、食欲不振による体重減少、リンパ節の腫れ、息切れ、だるさなどがあげられます。

 

関節で発症する症状

「朝のこわばり」

目が覚めたとき、手をにぎろうとしても関節がこわばっているため曲げづらいなどの症状があったとしても、通常であればしばらく動かしていると治ります。しかし、何もしていないのにこわばり、しかも1時間以上症状が続く場合は、リウマチによる「朝のこわばり」である可能性が大きく、酷くなると半日、更には一日中症状が続くこともあります。このこわばりの時間が長いほど、病気が活動的な傾向にあります。

 

「関節炎」

手指(指の付け根、指先から二番目)や足など関節のはれと痛みがあり、急性と慢性に別けられ、リウマチは慢性的な関節炎がしばしば現れます。免疫異常により、関節に起こる代表的な症状の一つで、左右の同じ関節に見られるのが特徴です。

 

「関節水腫」 

よく膝に水が溜まるといいますが、この水を関節液といい、関節水腫はこの関節液の量が異常に増えて関節内にたまってしまう症状です。膝関節に関節液が溜まると、膝が腫れて熱を持ち、痛みを感じるだけでなく、膝の表面がぶよぶよと水が溜まっているため膝の皿の形がわかりにくくなります。膝の腫れや痛み、倦怠感、膝の皿が浮いているような感覚や捻ると膝に激痛が走る場合は、関節水腫の可能性があります。

 

「腱鞘炎」

一般的には指の使い過ぎなどで起こる腱鞘炎ですが、指の付け根や関節に痛みが生じるだけでなく、酷くなると、指を曲げ伸ばしするだけでゴリッという音が起き、激しい痛みを伴う場合もあります。

 

「滑液包炎」

滑液包とは、関節の骨と皮膚が直接接するひじやひざ、くるぶしなどにあると薄い袋状のもので、通常は節が動くことによる皮膚と骨との摩擦を少なくしています。しかし、この袋の中に液体が溜まり、肩、ひじ、股関節などが腫れて炎症してしまう状態を滑液包炎と言います。

 

「関節変形」

リウマチの症状が悪化した結果、関節が破壊され、外反母趾のような形や手足の指が外側を向いたり反り返ったりしてしまうなど関節が変形してしまう事をリウマチ変形とよびます。症状が進行すると、関節の骨同士がくっついてしまい、動かなくなってしまいます。

 

関節以外で発症する症状

「リウマトイド結節」

皮下結節ともよばれ、皮膚の下にこぶ状のしこりができる症状を指し、主に肘や膝などの外部から圧迫されやすい部分にできることが多いです。

 

「肺障害(リウマチ肺)」

肺は肺胞というブドウの房状の小さな袋がたくさん集まってできているのですが、この肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、壁が硬く繊維化することで酸素を取り込みにくくなる病気を間質性肺炎またはリウマチ肺といいます。息切れや呼吸困難を起こす恐れもあります。

 

「悪性関節リウマチ」

関節だけでなく、全身に炎症がおこった結果、発熱や体重減少、骨粗しょう症や貧血もおこります。眼や心臓、肺、神経、皮膚など様々な臓器に障害がおよび、治療しづらい関節外症状があるものは「悪性関節リウマチ」と呼び、通常の関節リウマチとは区別します。また、悪性関節リウマチと診断されると、治療費の自己負担分が公費で補助されます。

 

「二次性アミロイドーシス」

リウマチの強い炎症が続くと、二次性アミロイドーシスという合併症を起こす場合があります。これはアミロイドとよばれる異常たんぱくが消化管や腎臓などに沈着することで、臓器の機能低下や障害を起こす病気です。沈着が少なければ症状は出ませんが、異常たんぱくが多くなりにつれて臓器を圧迫し、症状が出てくるようになります。主な症状は消化器症状と呼ばれる嘔吐、食欲低下、下痢、下血などがあります。腎症状としては、蛋白尿、血尿、腎機能低下や腎不全などがあります。症状が進行すると、心臓にまで異常たんぱくが沈着し、不整脈や心不全なども生じてしまいます。この二次性アミロイドーシスは、リウマチ死因の第3位にも上がる病気のため、しっかり理解しておくことが大切です。

 

「血管の炎症(リウマトイド血管炎)」

血管の炎症により、酸素や栄養が十分に体にいきわたらなくなったり、発熱、心筋炎、皮膚の潰瘍など、全身にさまざまな障害が現れることがあります。

 

まとめ

現時点では関節リウマチを確実に診断できる簡単な検査方法は存在しません。そのため、身体所見や血液検査、画像検査などの結果を総合的に判断して診断する必要があります。

関節リウマチの症状は発病初期には個人差が大きいため、専門医による診断が必要です。

鎮痛剤や湿布薬などで一時しのぎをしたり、自己流で関節を動かそうとすると悪化しかねません。

正しい知識や治療を知るためにも、「もしかして?」と思った方は、病院の医師にご相談ください。

 

 

参考サイト

おしえてリウマチ(https://chugai-ra.jp/about/about02.html

キャッツクロー(http://www.associe-net.co.jp/catsc/rheumatismi1s.html

リウマチとはどんな病気?

https://www.ayumi-pharma.com/ja/healthcare/rheumatism/library/about/

リウマチ情報センター(http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm400/rm400_algorithm.html

帝京大学医学部内科学講座(http://www2.med.teikyo-u.ac.jp/rheum/?page_id=24

omron(http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/29.html

西新宿整形外科クリニック(http://www.ns-seikeigeka.com/column/knee/22.html

Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

リウマチコラム】の関連記事
  • リウマチ性多発筋痛症の治し方と関節リウマチとの違いを紹介!
  • リウマチ改善に向けて日々の暮らしを工夫する
  • 関節リウマチの検査と診断を受ける前の確認点
  • リウマチの初期症状かも?と思ったらここでチェックしてみましょう!
  • リウマチは寛解(かんかい)を目指せる!でも寛解って何なの?
  • 変形性関節症を予防する!関節の痛みに悩まされない生活習慣
この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます。