リウマチは炎症と痛みから、日常生活にも支障がでてしまします。薬やリハビリで症状改善を目指せますが、日頃から患者さんが積極的に病気と向き合うことも大切です。
日常生活の中で、症状を悪化させない方法や、快適に過ごすための改善方法を考えてみましょう。

リウマチ改善に向けた心構え

症状を改善するために、まずは正しい知識を身につけることが大切です。リウマチは症状の軽快と悪化を繰り返しがちな病気です。上手に付き合うためにも、病気への理解を深めてください。

医療機関での治療は必須

リウマチはいまだに解明されていないことも多く、完治させる治療法は確立していません。ただし、治療法は進歩しており、症状を抑えて、発症前に近い状態に近づける寛解(かんかい)を目指せるようになりました。そのため、治療によって痛みを抑え、生活に支障のない状態を手に入れることができます。
重要なのは寛解に入った後も、治療を継続していくことです。状態が良くなったからといって、急に薬物療法を止めたりすると、再発してしまうケースも少なくありません。寛解を維持するためにも、薬の量を減らす、服用を中止するなどの判断は、主治医とよく相談するようにしましょう。

リウマチと付き合い続けるために

リウマチを発症すると、長い期間その症状と向き合っていくことになります。そのため、改善に向けた自身の努力はもちろん、周囲の理解も大切です。
リウマチ患者は痛みや関節の変形から、日常の些細な動作も難しくなります。そのため、「サボっているのではないか?」と疑問に持たれることもあるでしょう。痛みは目に見えない分、他人に理解してもらうのは難しいものです。患者さんが病気を理解し説明する、家族に付き添ってもらい主治医から説明してもらう、といったことも必要になるのです。

リウマチ患者のための生活改善

リウマチは、30代~50代の女性に多い病気です。家事を1手に担う主婦の方も多くいらっしゃいます。体力の低下や、関節の可動域が狭くなっている中で家事をこなすのはとても大変です。うまく体が動かせないとストレスになり、免疫の正常な働きを低下させてしまいます。生活の中でちょっとした工夫を心がけることで、家事の負担とストレスを軽減できるかもしれません。
日常生活の中でできる工夫や心がける点について紹介しますので、自分の生活を見直す参考にしてみてください。

朝(6時~12時)

・起床
リウマチの症状は、朝起きた時に強く感じるといわれています。急に立ち上がることはせず、一度腰掛けて立つなど、関節への負担を軽減するため習慣をつけましょう。また、目覚ましの位置は手元から近くすることで、動く負担を減らせます。関節を動かしにくい起床時は、急な動きや無理な動きをしないようにしてください。

・身だしなみ
体をしめつけない、または関節に負担をかけないように、大きめのゆったりとしたサイズの服を選ぶ方もいます。しかし、肩幅のサイズがあっていないと、着崩れし、かえって動作がしにくくなり負担となります。服選びのさいは肩幅のあったものを選ぶようにしてください。そして、ボタンのないかぶるタイプで、背中にゆとりのある着脱しやすい衣服がおすすめです。

・朝食の準備
朝は短い時間で家事をこなさなければなりません。こわばりがあり、体を動かしにくい中で、簡単に作れるレシピをいくつか覚えておきましょう。たとえば、肉団子の材料を混ぜ、一つにまとめたままレンジで加熱するだけでも簡易肉団子が作れます。一つ一つ丸める作業がはぶけますし、簡易肉団子を中華スープに入れることで1品完成します。簡単に準備ができるように、前日の夜に食材を多めに切っておけば、それをレンジで加熱して利用することもできるでしょう。

・掃除
お部屋の掃除であれば、掃除機を使っている方もいるでしょう。ですが、掃除機は結構重く、症状の進み具合によっては扱いも難しくなります。軽量型の掃除機を使う、もしくはモップなどを利用するのが良いかもしれません。また、ハンドルが長く、首が回転するホコリ取りや、モップであれば棚の上など高い所でも比較的楽に掃除できます。
お風呂掃除には、シャワーチェアがおすすめです。長時間の作業は足腰など体への負担になるので、座りながら作業ができる状況を作ると楽になります。ネットでも購入できるので、高さを変えられるものを探して利用すると良いでしょう。
そして、掃除を楽にするためには、日頃からキレイにしておくことが大切です。お風呂あがりにシャワーで壁や浴槽をサッと流すだけでも、汚れはたまりづらくなります。カビを予防するために十分な換気をするなど、家族で心がけるといいでしょう。
また、力が入れづらく蛇口の開け閉めが面倒な方は、蛇口ハンドルをスイングレバーに変更することも考えてください。レバーが大きいものは少ない力でも動かしやすいですし、指がうまく動かないひとは手全体を利用して開け閉め可能です。レバー部分に穴の空いたデザインなら、指を引っ掛けることもでき使い勝手がよくなります。

・洗濯
洗濯物が絡まると、取り出すのにも苦労します。絡むのを防止するために、洗濯ネットを積極的に使ってください。洗濯機の近くにイスを置けば、座りながら洗濯物を取り出すこともできます。高さを変えられる、キャスター付きのものは家事のさい役立つので、ぜひ利用してください。

昼(12時~17時)

・昼食の準備
リウマチだから、食べてはいけない食べ物というのはありません。バランスの良い食事を心がけ、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や貧血を予防してください。ただし、痛みが酷い時は無理せず、レトルトや冷凍食品を利用し、調理の手間を軽減しても良いでしょう

・買い物
外出する時は先の細い靴やハイヒールは厳禁。クッション性が高く、足にあったものを選ぶようにしてください。足の痛みから少しサイズの大きいものを選ぶ方もいますが、安定感がないとよけい足を痛めてしまします。リウマチの方のことを考えた靴やインソールもあるので、そういったものを使用するのもいいでしょう。
また、重い買い物袋をたくさん持つのも負担になります。キャリーカートを準備しておけば、荷物運びも楽になりますし、移動中は補助杖の代わりにもなります。

・お昼寝
炎症がおきていると、エネルギー消費も大きくなります。そのため上手に休憩をとることも大切です。夜十分睡眠をとるのはもちろん、お昼も疲れたらお昼寝をしてエネルギーを節約しましょう。リウマチの活動性を確認する目安として、何時頃に疲れを感じるかも覚えておくと良いかもしれません。

・運動
関節をより大きく動かすために、運動も大切です。家事も運動療法になりますが、以外に狭い範囲でしか関節を動かしていません。翌日に痛みが残るような無理はせず、1日1度は関節を最大限動かすようにしてください。

夜(17時~22時)

・夕食の準備
力を込めやすいように、包丁の柄は太めに持ちます。じゃがいもやカボチャなど、硬い野菜などはレンジで加熱し柔らかくすると切りやすくなります。鍋は片手鍋ではなく、持ちやすい両手鍋を使うなど調理器具や方法を見直すことで負担を軽減できます。
立ち仕事が辛いのであれば、キャスター付きのイスを使うことで、座りながら作業ができます。手の届くところに材料や器具を置くように心がけ、家電製品を活用するなど調理の負担を軽減しましょう。

・入浴
関節をあたためることで、炎症を抑え、痛みを和らげることができます。入浴により心も体もリラックスできますが、過度の長風呂は禁物です。湯船に長時間つかり汗をかくと、エネルギーが消費され逆に疲れてしまいます。
また、入浴前に準備もしっかりしてください。すべり止めマットを敷くことで、浴槽で足をすべらせにくくなります。ほかにも、シャワーチェアを沈めて腰掛けて入るなどの工夫で負担を減らすことができるでしょう。1人で入浴できると、精神的満足感がとても大きくなります。少しずつ工夫して、快適に入浴できるようにしてください。

・就寝前
寝る前の30分間でうつ伏せになったり、ヒザを伸ばしたりして、関節が固まるのを予防する習慣をつけましょう。リウマチ患者さんの中には、症状として食欲がないという方も少なくありません。栄養補助としてサプリメントを利用しているのなら、夕食後~就寝前に飲むのは忘れないでください。サプリメントは薬と違い、基本的にいつ摂取しても問題はありません。しかし、就寝前の摂取で細胞の代謝をより高めるといわれているので、より効果的に使えます。最近は、リウマチ研究で発見された遺伝子に注目したサプリも開発されているようなので、利用しても良いかもしれません。

・就寝
リウマチ患者さんの寝具は、ベッドがおすすめです。それは、起床時に起き上がる時の負担を軽減できるからです。座った時に、立ち上がりやすい高さのものを選ぶと快適に使えます。マットレスは柔らかすぎると体が沈み込み、姿勢が崩れます。体への負担を軽減するためにも、姿勢が崩れにくい、やや固めのものを選んでください。また、睡眠時には痛みが楽になるからと、丸まって眠る方もいますが、仰向けで眠り関節が自然に伸びるのでおすすめです。

リウマチは体力の低下や関節の変形から、生活に支障がでてストレスを感じます。ストレスは私達の免疫の正常な動きを低下させ、リウマチの症状を悪化させる要因となります。
そのため、ストレスにならない生活を心がけ、症状改善を目指してください。

リウマチの痛みを改善するには日々の心がけが大切

リウマチは解明されていないことが多く、症状が治まっても完治したとはいえません。そのため、長期的に病気と向き合うことになります。痛みを抑えるために薬を飲むのはもちろん、日頃から積極的に改善に向けて取り組むことが大切です。
リウマチと上手に付き合うためにも、生活を楽しみ、ストレスを軽減させる工夫を実践していきましょう。

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